屋根リフォームについて
今のお住まいの屋根のこと、どこまでご存知ですか?
普段はあまり目につかず、気にかけない屋根。
しかし、お住まいの中で最も過酷な環境にさらされているのが、屋根です。屋根は風雨や太陽の熱や光から家を守る大切な役割を持っています。屋根が老朽化すると雨漏りなどが発生し、お住まいの寿命を縮めることにもなりかねません。
地震や台風などが多い日本の気候風土では、屋根のリフォームが大切な家財を守る大きな要素を担うことにもつながります。お住まいにあった定期的なメンテナンスと補修で、住居の寿命を伸ばしましょう。
木造住宅の屋根の形
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切り妻(きりづま)
雨じまいの良い代表的な屋根の形です。和風・洋風どちらの住居にも多く採用されています。
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寄棟(よせむね)
台風などの風圧に強い構造で、見た目と性能のバランスがとれた形です。和風・洋風どちらの住居にも多く採用されています。
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片流れ(かたながれ)
シャープでモダンな印象があります。個性やデザイン性を求める住居に多く採用されています。
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入母屋(いりもや)
切り妻と寄棟を合わせた形です。重厚で堂々とした印象です。主に和風住居に採用されています。
点検項目と時期の目安
一般的な屋根のメンテナンススケジュール例として参考にしてください。
同じ種類の外壁材でも高耐久性能を付加したものもありますので、下表は目安として参考にしてください。
主な点検項目:ずれ、割れ
屋根塗装の必要はなし
20~30年ごと葺き替え
主な点検項目:色あせ、色落ち、さび、浮き
8~12年ごと溶剤系塗料にて塗装
20~30年ごと重ね葺き(カバー工法)、葺き替え
主な点検項目:色あせ、色落ち、ずれ、割れ、さび
8~12年ごと溶剤系塗料にて塗装
20~30年ごと重ね葺き(カバー工法)、葺き替え
主な点検項目:色あせ、色落ち、ずれ、割れ
8~12年ごと溶剤系塗料にて塗装
15~20年ごと重ね張り工法、葺き替え工法
主な点検項目:色あせ、色落ち、ずれ、割れ
5~10年ごと溶剤系塗料にて塗装
10~15年ごと取り替え
屋根材の種類
屋根の材料は多種多様です。どの屋根にも一長一短がございますので、どれが一番ということはありません。
こちらでは代表的な材料をご紹介します。
和瓦
強度:強い
寿命:50年以上
重量:非常に重い
メンテナンス:1~3年に1度必要
洋瓦
強度:強い
寿命:50年以上
重量:非常に重い
メンテナンス:1~3年に1度必要
金属瓦
強度:凹む場合あり
寿命:60年以上
重量:非常に軽い
メンテナンス:基本的に不要
スレート瓦
強度:割れやすい
寿命:25~30年
重量:軽い
メンテナンス:10~15年に屋根の塗り替え
シングル
強度:程度の強度はあるが、割れやすい
寿命:約20年
重量:軽い
メンテナンス: 3~4年に屋根の塗り替え
屋根リフォームの種類
屋根リフォームの工法は複数あります。
それぞれの工法ごとに優れた点が異なりますので、まず今の屋根状況に適した工法であることと、
価格や性能、施工後の保証体制などを総合的に判断して選ぶ必要があります。
重ね葺き(カバー工法)
既存の屋根の上に新しい屋根材を乗せる施工方法を「カバー工法」といいます。
この方法なら既存の屋根材の撤去が必要なくなるため、処分費用がかかりません。
- (1)二重の屋根になるので雨漏り対策になる。
- (2)高耐久性。
- (3)廃材が少ないので環境に優しい。
- (1)既存の屋根より重量が重くなる。
- (2)塗装と比べ費用が高い。
施行例
屋根の形 | 切妻屋根 |
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面積 | 70㎡ |
屋根材の種類 | スレート屋根→ガルバリウム鋼板 |
施工費(税込) |
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924,000円 |
- ※価格はおおよその目安です。屋根の素材や状態により工事金額は異なります。
- ※屋根のみの工事の場合、別途足場・養生ネット代がかかります。
葺き替え工法
既存の傷んだ屋根材を取り外し、新しい屋根材に乗せ替える工法です。
雨漏りが発生しているなど、腐食が進んでしまった屋根のリフォームにも対応することができます。
- (1)屋根材を一通り一新可能。
- (2)建物自体の耐久性が向上。
- (3)下地の修復も可能。
- (1)廃材が出るので環境に悪い。
- (2)重ね葺きと比べ費用が高い。
- (3)施工期間が長い。
施行例
屋根の形 | 切妻屋根 |
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面積 | 70㎡ |
屋根材の種類 | 和瓦→コロニアル |
施工費(税込) |
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1,155,000円 |
- ※価格はおおよその目安です。屋根の素材や状態により工事金額は異なります。
- ※屋根のみの工事の場合、別途足場・養生ネット代がかかります。
屋根塗装
既存の屋根の汚れを落とし屋根に塗料を塗ることをいいます。
最近では美観はもちろんですが、いろいろなメリットを求めて屋根塗装されている方が増えています。
- (1)防錆性や防水性が高まる。
- (2)屋根材が保護される。
- (3)塗料の種類により遮熱性・断熱性が高まる。
- (1)屋根の状態により雨漏りの原因となる可能性がある。
(毛細管現象) - (2)劣化状態によってムラが生じる可能性がある。
施行例
屋根の形 | 切妻屋根 |
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面積 | 70㎡ |
屋根材の種類 | コロニアル(溶剤系シリコン塗料で塗装) |
施工費(税込) |
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257,950円 |
- ※価格はおおよその目安です。屋根の素材や状態により工事金額は異なります。
- ※屋根のみの工事の際は足場の実費が発生します。